「温泉たくさんあって羨ましい!」
と言うお言葉を頂き、湯量豊富な熱川の湯にとても感謝してる毎日です✨
…が!
実は喜んでばかりはいられない事もあるんです…😭
それが、維持する事!😱
これはどんな温泉地でも当然ある事ですが、
高温で温泉成分の含有量の多い熱川、しかも自家源泉ならではの問題もあります。
まず、
《源泉掃除》
中2日で源泉のお掃除をします。これをしないと詰まり温泉が出なくなります。
当然、源泉の井戸を止めて作業をしますが、高温であるため、
素人は絶対に無理です😭それ故、危険手当も含め、専門業者にお願いします。
また、源泉槽の掃除が年に2回あり、これは1日温泉が使えないので全館休業で行います。
これをやらないと、浴槽が湯の花だらけでジャリジャリになります😭😭
《配管維持費》
通常、耐熱塩ビ管を使ってますが、せいぜいそれでも90℃くらいまで。
それに無理やり100℃近い温泉を流して使うので、
数年に1回は全部の配管を交換します。最悪、1年に2回交換する箇所もあります。
また、熱による劣化だけでなく、人間でいう動脈硬化のように配管が温泉の結晶で詰まったりする事もよくあります。
「最近、温泉の出が悪いな…」と思ったらコレが原因だったりします。
実は湯口まで全部なので、一番お金がかかるかも…😱
《ポンプ維持費》
源泉から地上15mの露天風呂付客室までくみ上げる温泉ポンプ。
当然、温泉の高温に耐え続けるポンプは世にはなく、
1年くらいで交換というまさに消耗品。
うちの旅館はこんなポンプを3台も使ってます…。
《浴槽維持費》
「木の浴槽は10年持てばいい。」と言われるほど、
温泉や薬品による劣化は著しく、定期的に修復は改修が必要になります。
タイルや石のお風呂も修繕は必要になります。
《薬品》
温泉は沸かしたお湯とことなり、いろいろな成分が含まれます。
付着したものは水で流しただけでは落ちません。
それ故に清掃では特殊なスケール除去剤など割と危険な薬品をつかいます。
もちろん、公衆浴場法により、塩素消毒を行ってレジオネラ菌や大腸菌などの徹底駆除も必要になります。
うちのような小さな旅館であっても、現在5種類の薬品を使ってます。
中には4Lで数千円という薬品を毎月何個も使う事も…😱
《定期検査費》
浴槽検査は保健所の指導で年に1回あります。
↓こんなのを全部をお風呂に掲示する義務があるんですよー。
これはすべての浴槽で実施され、浴槽1か所につき〇千円かかり、排水検査も毎年行われます。
また、源湯検査という源泉の温泉検査があります。
これにより、成分分析などがなされます。
これらは温泉法という法律で定められてます。
あと、当館にはないですが…10t以上の貯水タンクや温泉タンクがあれば今度は水道法で年1回の定期検査があります。
定期検査だけでなく、浴槽を新しく作れば保健所や場合によっては土木事務所に容量など報告義務も出てきたりします。
当館は高温の完全かけ流しなので、循環器やボイラーもないのですが、
一般的に大型のホテルさんは半循環のための循環器や、
低温の温泉を適温にする大型のボイラー。それに伴う燃料も必要になってきます。
と、いう感じでざっとですが、実は管理が大変なのが温泉なのです。
日によっても温度や湯量も変わりますし、地震などで成分が変わったりもします🤣
大地の恵みである温泉に感謝しつつ、
お客様に良い温泉をご提供させて頂くために、
これからに湯花満開は一層努力をしてまいりたいと思います✨✨
そんな事で、温泉をさらにふたりで楽しんで頂きたく、
「温泉ふたりじめスイート」を年末前までに3室作っております。
先行して出来上がった“つなぐ”を是非ご利用くださいませ。
GoToトラベルで今月はほとんど満室となっております。
空室などはお問い合わせ頂くか、ホームページをご確認ください。
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